面白半分

ブログの内容は個人の感想、バイアス満載。異論しか出てこないようなことを書いてます。あと、文章を書く練習中。

戦略の原点

My first book about business management.
どんなに経験豊富な人でもスランプになる。スランプに陥ったとき、プロ野球選手なら素振りに戻る。では経営者なら、戻るべき「素振り」はどこなのだろうか。

上記のようなコンセプトで書かれているので、私のように経営や経済、一切知識など無くても読める経営の入門書(なのでしょう。)

経営戦略とは
筆者によれば「ある一定の目的を達成するために、ターゲットを絞り、自社の強みを活かし、競合より安いまたは価値ある商品を提供するための将来的な計画」とある。
改めて言葉にされて現実の事象に照らし合わせてみると、世の中のいろいろな物が変わって見えてきた。何故、私がそれを買うのか、何故、その商品ができたのか。また、日々の営業活動の中で自分の扱う商品が一体何者であるのか、逆に何者でもない商品を作り出すことの愚かしさも。
企業の目的とは
経営者によって異なる。「競争に勝ち、企業を成長させること。従業員に成長・刺激を与えること。」企業を成長させることによって従業員の人生を豊かにするというのはとても面白い。

自分のプロジェクトでもそう。技術者が面白がってやってくれるのか。外注先にもそう。その仕事はその人にとって面白い経験になるのか。日々の活動の中でとても気にかけている部分。そうやって従業員や仕事のパートナーに楽しめる時間を提供するってのはとてもいい考えだと思う。

3C(Costomer, Competition, Company)
-結果を出すこと=機会を活かすこと
-どんな小さなセグメントでも良いからナンバーワンを目指すこと
-外部環境分析
-ファイブフォース分析
-スイッチングコスト

国際化
サイキック・ディスタンス・パラドックス心理的距離の逆説)
異文化の違う所ばかりが強調され、同じである部分が見逃されてしまう。
またはその逆。
「違うところを強調した方が面白いし、売れる」という興味深い指摘。確かにその通り。ただ、差異をしっかり認識することで本質的な同質さも認識できる、と思う。自分と他社の徹底的な比較行ったり戻ったり。
コミュニケーション
分析のバイアス
成功企業の分析は時に自分たちの理論に合わせた解釈となってしまう。 
実行しながら修正する、走りながら考える
結局どんな戦略も顧客の視点に立たなければならない。
どんなに分析をしようとも、失敗する。ただし、分析によって失敗する可能性を最小限に減らして行くこともできる。徹底的に考え抜いて動き、また修正する。前掲、「トヨタ」に照らすなら「まずやってみる。ダメな部分は改善する。それが改悪なら、また改善する」。

組織
いかに戦略を立てようとも、実行が伴わなければ勝つことは出来ない。ニュアンスを徹底的に末端まで広めなければ、戦略は実行されえない。前掲の「戦略プロフェッショナル」では実行する戦略の徹底したトレースの仕組み・戦略言語の構築も挙げられていた。各論だけど。

『戦略の原点』清水勝彦