面白半分

ブログの内容は個人の感想、バイアス満載。異論しか出てこないようなことを書いてます。あと、文章を書く練習中。

ゲームと広告 その1(抄訳)

企業はゲームのプレイヤーを自社の経営戦略に取り込めないかと模索している。クライスラー社、コカ・コーラ社、アメリカ軍等は既にゲームをマーケティングや訓練、採用のツールとして使用している。
自動車会社などは、自社の車を宣伝するのためにオンラインゲームを活用している。ジープがルビコンブランドを立ち上げる際には、新モデルの車が出てくるスペシャルバージョンのゲームをウェブサイトにあげた。このモデルの初期購入者のうち14%がこのゲームの登録者だった。
また、昨年クライスラー社が34歳から49歳までの女性のブランド認知度を向上させようとしたキャンペーンでは、旅行をテーマとしたウェブ性格診断テストを立ち上げた。クライスラー社とウィンダムリゾート社は顧客のメールアドレス宛に、このテストの案内を送った。
プレイヤーが合計21の質問に答えることで、自分の性格に合う旅行先(ビーチ派、シティ派、等)をお勧めしてくれる、といったもので、その結果に対応するクライスラー社の車も表示される。その結果は、プレイヤーの友人に送ることができ、その結果や旅行タイプが合っているかどうかを友人に診断してもらえる。
テレビCMが30秒であることと比較し、実にこのテストではプレイヤーたちは平均7.6分をゲームに費やした。また32%は10〜20分費やしている。さらに、通常ウェブサイトの訪問者の1%以下しかリクエストしない車のクーポンを、このゲームのプレイヤーでは15%がリスクエストし、22%が友人を招待した。ダイレクトメールマーケティングでは40%以下である平均開封率が、このゲームでは66%の受信者が開封したのである。

(Ferrazzi, K., Chen, J., and Li, Z. 2003 "Playing Games with Customers" Harvard Business Review, April )