面白半分

ブログの内容は個人の感想、バイアス満載。異論しか出てこないようなことを書いてます。あと、文章を書く練習中。

やっぱりコミュ力重視の人間関係依存はまずいよ、て話

実力でなくて人間関係で評価される組織の危険性は以前書いた通り。

  • 理由1. その組織に最適化され、外では役立たず
  • 理由2. そのくせ自分はデキル風に勘違いしちゃう
  • 理由3. 依存してる人が飛んだらどうすんのさ

前職の会社で、若くして技術系のトップに抜擢された人がいた。比較的規模のある企業だったしすごいことだったと思う。
ただ彼の場合は社長に気に入られたとか、一生懸命ゴマすったとか、そういうことかというとそうでもなかったような気がする。では実力かというとそうでもない。技術の深いことまでは分からないが、仕事のやり方やお客さんとのやりとりを見る限りはどちらかというと稚拙な印象があったし、何より社内の人に対する接し方が非常にきつく、働きやすい人ではなかった。
これは、社長のビジネスコンセプトに合う人材を登用しただけだ。そして社長がそれに本気であること、あとはその外向けの変革アピールに必要だったと見るのが妥当だろう。
だがご存知のように会社というところはそういう一歩距離を置いた判断をして、社員プレイができる人だけで構成されているわけでははない。このケースでは抜擢された本人が勘違いをしてしまったし、彼の立てた技術戦略によって大量の採用を行い、実行した結果、数年で技術チームごと崩壊して行くのを目の前で見た。
彼はその後、技術トップ時代に懇ろになった他社の社長の招きを受けてそちらへ移っていった。ここでも彼の異動要因は「人間関係」だった。その後、また同じ社長の手ほどきでとある会社の社長になるのだが、結局社長をやって数年で大きなミスを出してクビになってしまったらしい。その後の彼を知らない。立派なPhDも持っている技術者だったのに、ちょっとしたことでかくも歪んでいく。

Life is beautiful:日本の大学生はなぜ勉強しないのか のコメントからまた引用するけど

「大学のとき、周囲には真面目に勉強している人も結構いたけど、えてして勉強せずにサークル・飲み会etcで普通の大学生していた人のほうが大企業入って出世していて、勉強していた人にはレールから外れて苦労している人が多い。社会に出てから、なるほど人付き合いや飲み会は勉強よりも重要だったんだな、と遅まきながら気がついた。日本て、皆がやっていることをその流れに乗って同じようにできる人が求められている社会で、なまじ大学の図書館にこもって勉強ばかりしている異質な大学生は社会に出た後レールから外れる傾向にあるのだと思う。」

人間関係やコネそのものを否定するつもりは一切ない。実際実力なんて状況次第のところもあるし、コネの方が強いのだから仕方ない。
要はそこに依存するクセがついたら終わりだよ、と言いたい。偉い人と知り合いだからとか、上司とうまくいってるとかいう人間関係を理由にして本当に大事なことをやらない言い訳にしたりするな、て話。